2015年に公開された「疑惑のチャンピオン」という映画をご存知だろうか。
自転車競技のツールドフランスで7年連続優勝という偉業を達成するがドーピングの常習が発覚し、自転車競技界を永久追放されたランス・アームストロングという人の選手時代を映画化したものだ。
この曲は、その映画から構想を得て作った(機会があったらこの映画も是非観て欲しい)。
歌詞の中にはドーピングなどの話は出てこない(笑)。それよりもロードバイクの自転車競技にフォーカスした歌になっている。
「ロングライド」という単語を調べると実に興味深い。
【ロングライドとは自転車での長距離走行を指す。イベントとしての性格は、各参加者が自己のリスク管理のもとに、自力での完走を目指すものであり、タイムを競うレースではない。】
まさに人生そのものといった感じだ。
ロングライドの曲調も歌としてはとてもわかりやすい。僕は車を運転中にこの曲を聴くのが好きだ。どこまでも行けそうな気持ちになれる。
しかし、ゴールは確実にある。
(これは今回のアルバム「キョウメイ」の裏テーマだ。)
命が尽きる時なのか、
「もうこれ以上とは」と思う時なのか、
だれかにタオルを投げ込まれる時なのか、
それは今はまだ誰にもわからないけど、
ゴールはきっと想像をはるかに超えた場所にあるだろう。
僕らは
今通り過ぎていく一瞬一瞬を
胸に大切に焼き付けながら
いつか訪れる終わりの場所へと
走り続けていく
いろんなことを考えて
いろんなことを選んで
いろんなものを得て
いろんなものを捨てて
途中で見つけた勝利や正しさを目指して
でも実は
無意識よりももっと深いところで
いつか交わした約束を果たすために
君と出会ったあの場所へ戻るために
走り続けているのかもしれないね
2018年のランス・アームストロング氏の記事を抜粋。
【自身の薬物違反をめぐり米連邦政府を欺いたとして損害賠償を求められていた訴訟で、500万ドル(約5億4000万円)の和解金支払いで合意したことが判明した。
がんという大病を克服し、自転車ロードレースの最高峰に位置づけられるツール・ド・フランス(Tour de France)で1999年から2005年まで前人未到の7連覇を達成したアームストロング氏は、キャリアを通じて薬物使用のうわさが渦巻いていたものの、ドーピング検査で失格になったことは一度もなかった。
しなしながら、米反ドーピング機関(USADA)にスポーツ界で最も巧妙な手口のドーピングに関与したと指摘され、その名声は失墜。アームストロング氏は2013年に運動能力向上薬の使用を告白し、自転車競技界から永久追放処分を科されてツールの全タイトルも剥奪された。
現在46歳のアームストロング氏は、「訴訟問題が解決し、人生を前に進めることになって喜んでいる」とすると、「これからの人生でたくさんの素晴らしいことに没頭できるのが楽しみだ。私の5人の子どもたちや妻と過ごす時間、ポッドキャストの番組、執筆活動、映画プロジェクト、がんサバイバーとしての仕事、あらゆる競技や大会に情熱を注ぐことなど、楽しみがあふれている」と述べた。】
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