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セルフライナーノーツ: Blog2

抱きしめたい

  • 執筆者の写真: 吉田拓矢
    吉田拓矢
  • 2019年7月4日
  • 読了時間: 2分

この「抱きしめたい」は、

作詞家に歌詞を書いていただいた。

紙の上に記された文字であるが、

素晴らしい歌詞というのは既にメロディや曲の流れが付いている。

言葉ひとつひとつに「音」がある。

眺めていると、自然と歌が生まれてくるのだ。

僕が作りたかった曲のひとつに、ソウルミュージックがあった。

忌野清志郎が愛して止まなかったソウルミュージックだ。

これまでいろんな形で何度もソウルミュージックにトライするのだが、

どうしても思うようにいかなかった。

なにかが足りないといつも感じていた。

そんな気持ちを埋めてくれるかのように、

言葉がメロディを奏で、

そしてリズムを刻んだのだ。

きっとこの言葉たちはこう歌われる運命にあった。

なにか文章にしてしまうととても大層な感じになってしまうが(笑)、

でも本当にそうとしか言えない。

この詩は、自分のものにするまでにそう時間はかからなかった。

きっと、僕が歌うことを熟慮して書いてくださっているんだろう。

言葉たちがこちらを向いている気がしたのだ。

この歌に、刹那や湿っぽさや稚拙な感情はいらない。

割と鮮やかな身のこなしで「愛」を囁くといい(割と、というところがポイント)。

それぞれの立ち位置で、

乾いているようで実は少しウエットで、

サヨナラならばそれはそれで、

肩の力は程よく抜けていて、

ユーモアやジョークや本音がグラスの中で溶けあうくらいの、

時間でいうと午前1時30分くらいの(笑)、

ゴージャスなのに品が良い、 

そんな距離だ。

いつかこんな曲だけがあふれたアルバムも作ってみたい。


追伸

この後にくる「Message from the AIR」とのコントラストがまた堪らない。



 
 
 

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